WooCommerce クレジットカード決済の導入(PayPal編)
WooCommerceで利用できる決済モジュールにはペイジェント、ベリトランスなど日本の一般的な決済会社などが利用できます。まだWooCommerceでの日本語情報が少ないものの、技術的にはAPIを提供されている決済会社であれば利用が可能です。
ここでは、最も簡単なクレジットカード決済導入方法としてPayPalを設定します。
PayPal側で用意された仕組みとして、スタンダード、そしてエクスプレスチェックアウトがあります。
PayPal Standard
PayPalスタンダードとは、決済時にPayPalの決済画面に遷移します。PayPalの決済画面に遷移して決済を行うため、ECサイト側では特に複雑な処理はなく簡易的に始めることができます。
管理画面 > WooCommerce > 設定 > 支払い方法タブ > PayPal
ここで「PayPal standardを有効にする」にチェックを入れ、PayPalアカウントで利用しているメールアドレスを入れ「変更を保存」をクリック。これだけでPayPal決済の準備が完了です。
PayPalは過去の仕様変更で「全ての決済にもPayPalアカウントが必要」とした時期があり、決済時点でPayPalアカウントを持ってない顧客はその場でアカウントを作成しなければならずPayPalでクレジット決済だけを利用したいショップ側には大きなデメリットとなっていました。
ネット上には誤った情報もあり分かりづらくなっていますが、現在はPayPalアカウント不要となっています。つまり、PayPalを利用しておくだけでPayPalアカウントを持っていない顧客もクレジットカード決済だけ利用して購入ができます。
API情報を設定する
上記だけの設定だけでなく、API情報も設定することによりPayPal経由での払い戻し処理などよりPayPalと連携した機能が利用可能となります。PayPalアカウントがあれば取得できる情報なのでぜひ設定しておきましょう。
PayPal管理画面 > 個人設定 > 販売ツール > APIアクセスの更新
まだ一度もAPIを発行したことがない場合は発行します。
以下の画面で[表示]リンクをクリックすれば、自分のAPIユーザー名、APIパスワード、API署名を見ることができます。
管理画面 > WooCommerce > 設定 > 支払い方法タブ > PayPal
のページ一番下に、APIユーザー名、APIパスワード、API署名の入力欄がありますのでそれぞれコピーアンドペーストして保存します。
PayPal Express
PayPalエクスプレスチェックアウトでは、PayPalアカウントに登録された買い手のクレジットカード情報や配送住所を使ってAPIで決済を行います。
購入手続きの中で支払い部分だけPayPalに移動して決済を行うというPayPalスタンダードに対し、エクスプレスではカート画面にPayPalボタンを表示し、PayPalへのログイン処理だけで全てが完了します。
よりセキュリティーが高く、画面遷移が少ないため、成約率のアップが期待でき、カゴ落ち率の減少に貢献します。
WooCommerceでPayPalエクスプレスを利用するには、WooCommerce公式プラグイン「PayPal Express($79)」また、その他には無料ダウンロード可能なプラグインから選ぶことができます。
PayPal for WooCommerce
https://wordpress.org/plugins/paypal-for-woocommerce/
このプラグインを有効化すると
管理画面 > WooCommerce > 設定 > 支払い方法タブ > PayPal Express
のタブが追加され様々な詳細設定を追加することができます。
PayPalスタンダードで十分?
日本では海外ほどPayPalが普及しておらず、PayPalアカウントを持っている人、更にPayPalアカウント上に住所など全ての情報を登録済みの人、というのは多くないかもしれません。そういう視点でいうとPayPalエクスプレスを用意するメリットがあまりないかもしれませんね。
PayPalスタンダードをAPI情報ともにしっかりと設定しておき、クレジットカード決済への対応としておければひとまずは十分といえそうです。
小規模から初められるECサイトとしてPayPalをご紹介しましたが、必要に応じて決済会社経由でのクレジットカード決済、そしてコンビニ決済やNP後払いなども検討しましょう。
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WooCommerceはまだ日本語情報が少ないため独自調査を行いながら記事を作成しています。もし間違いなどありましたらコメントからご指摘頂ければと思います。より信頼性の高い情報をアーカイブし今後のWooCommerceの普及に役立てればと思います!